2017年 秋 皮革手工芸教室「第40回展示発表会」

2017年11月24日(金)~25日(土)に、
東京・蔵前の東京鞄会館にて、「第40回展示発表会」が行われました。
毎年、秋に行われるこの展示会では、「皮革手芸教室」で作られた様々なオリジナル作品を展示・販売しています。
研究科、専門科、講師の皆さんの工夫を凝らした作品が室内に所狭しと並び、訪れた方を出迎えました。

展示風景イメージ1

個性が光る、研究科の作品たち

こちらは、研究科の方々が作った作品です。どれも同じ型紙から作成したものですが、色、模様、金具など、その人らしさが光る二つとない作品に仕上がっています。丁寧に施された細工はどれも細かく、眺めるだけで楽しくなってきます。

展示風景イメージ2

自由な発想で作る、専門科の作品たち

研究科を終えた方は、型紙の段階からすべて自分で考え、作品を作られるそうです。端から端まで、制作者の方のこだわりがつまっています。実際に使ってみたくなる作品や、「こんなあしらいも素敵」と感じる作品がたくさんありました。

展示風景イメージ4

ピックアップ作品

中でも、今回特に目を引いた作品をご紹介します。
こちらの鞄、一体なんの形だと思いますか?作者の方にお話を伺いました。

展示風景イメージ5「鞄の形は、サッカーボールの型紙を見て閃きました。サッカーボール型の鞄はすでに先駆者がいたり、作っている最中に、少し大きく作りすぎてしまったかもしれないと気になったり、悩むこともありました。ですが、完成した自分の作品を見て、やはり作ってよかったと思いました」
ご本人がおっしゃる通り、少し大きめのサイズですが、その分細かい装飾が映えて、とても素敵な作品に仕上がっています。星型のパーツのワンポイントも、かわいらしいですね。

展示風景イメージ6 このように、研究科を終えると自由な発想で作品を作ることができます。通えば通うほど自由度の高い内容にチャレンジできる、とても楽しい教室です。

教室には、若い方は20代から上はシニア世代の方まで、様々な方が通っています。生徒数は220名ほどで、現在は女性が多いものの、男性の方も楽しく参加されているとのことです。

制作するのは、鞄以外にも、手帳カバーや印鑑ケースなど、普段使いできる形の物ばかり。中には、作った印鑑ケースをUSBメモリ入れとして使っている、というお話もありました。
革製品は、どんな年代・性別の方にとっても身近な物です。それを自分の手で作り上げることで革のあたたかみがより一層、感じられることでしょう。

展示風景イメージ6工夫次第で、作るのも使うのも楽しい。そんな革製品に、ぜひ展示会で触れてみませんか?来年も、皆さんのお越しをお待ちしています。